COLUMNお受験コラム
今、この記事を読んでいるあなたは、普段、どのようなお受験スーツを着ていますか?
どこで、どのくらいの価格で購入しましたか?または検討されているでしょうか?
あなたがスーツを買ったときのことを思い出してみてください。
店頭で販売員とどのような会話をして、買うスーツを決めたのでしょうか?
「スーツをお探しですか?」
「お受験で着られる1着ですか?」
「それではまず、サイズをはからしてください。」
「これなどいかがでしょう?新しく開発された〇〇の生地を使用しており、✖✖なので、とてもお勧めです」
何をどのように勧められているか、いまひとつよくわからないまま、販売のセールストークに圧倒されて、「じゃ、それで…。」と購入してしまうことはよくあるケースですよね。
実は、売り場の販売員たちは、ファッションが好きでこの業界に入った人がほとんどです。
ですから接客を通じて、あなたの買い物に役に立ちたいと、常に心がけているのです。
あなたに必要なのは、難しい専門知識やうんちくではありませんよね。
お受験合格という目的と、必要最小限のお受験スーツの知識だけで充分なのです。
お受験スーツやビジネススーツとは本来、出会う相手に対する敬意を服装で表すものです。
合格する方は、相手や場に合わした服を着ております。
「今日はどんな学校の受験か?」「どんな校風の幼稚園か?」という場の把握と、服装をリンクとして、相手にとっての自分の立場を認識することが大切なのです。
しかしそうはいっても、どのお受験スーツを着ればいいのか、そもそもどんなスーツを持っていればいいのか、それがわからないから困っていると言う人が多いのが事実でしょう。
さらに言えば、お受験スーツは相手に対するリスペクトを服装で表すものであると言われてもピンとこないかもしれません。
たまたま買ってきたスーツを着ているだけ、という方もいるでしょう。
お受験スーツには、大きな力があります。
あなたの第一印象も、スーツが決めているのです。
今持っているスーツで、損をしているのだとしたら、そんなにもったいない事はありません。
そして、自分を高めてくれるスーツを着ることで、あなたに自信が生まれ行動が変わります。
それがお受験における服飾戦略です。
お子さんにとって一生に1度の大事なイベントだからこそ、「合格する」・「成功する」スーツを着てほしいと思っています。
そのためには、センスも、ファッション雑誌も必要ありません。お受験に対する最低限のルールを知ること、それだけでいいのです。
今回は、とても質問が多い、「なぜお受験スーツに黒がいけないのか?」という質問に、5つのポイントからしっかりと答えていきます。
是非参考にしてみてください。
世の中にはスーツを買うときになんとなくその時の気分で選んでしまっているお母さまが少なくありません。
しかし、合格したお母様ほど、服装によって自分の第一印象をうまくアピールし、「この人は、何か信頼できる」・「さすが、この人にはオーラがある」と、初対面の相手に思ってもらうことの重要性を知っております。
「おしゃれ」と言う言葉に、積極的に反応するお母様と、ほとんど興味がないお母様がいます。これは趣味の問題です。
この記事で取り扱うのは、あくまでもお受験用のスーツです。お受験スーツで「おしゃれ」をしようと思うのなら、それ相応の覚悟が要ります。
お受験スーツに限っては、「おしゃれ」や「流行」をあまり意識しないのが基本です。
それはなぜでしょうか。
ベーシックな「ルール」を逸脱しない、清潔できちんとした装いをしていれば、それだけで「できる人」「頼りになる人」に見えるのです。
お受験スーツの「ルール」と「おしゃれ、流行」は両立するのが難し面があります。
お受験で着るのであれば、まずは「ルール」が当然優先です。
「相手へのリスペクト」を基準にするのか、「おしゃれ」を基準にするのか。
ここに、対人が基本の受験の場で着る「お受験ウェア」と、個人が私的な場で着る「プライベートウェア」で違う点だと思います。
まず何のためにお受験スーツを買うのか、その目的にもう一度立ち返ってみてください。
お受験のオンタイムに着る服装は、「相手へのリスペクト」を表現するものです。
そのような裏技に走る前に、まずは「誰が見ても」「信頼してもらえる・仕事が出来るように見える」
第一印象を与えることを目指すべきなのです。
また、私はお受験スーツはあくまでも本人が選ぶものだと思っています。
よくあるのは、ご主人と一緒にお店に行って、ご主人またはお店の人に勧められたまま買ってしまうパターンです。
一般的に男性は、女性に比べるとファッション服装のアンテナが敏感ではありません。
すると「ご主人が考えるお手頃な、あなたに似合うスーツ」を買うことになってしまうのです。
実は、お受験スーツ選びの最大のポイントはサイズです。
いくら「ルール」に従っていても、あなたのキャラクターを際立たせるものであっても、サイズが合っていなければしっくりこない印象を持たれてしまうでしょう。
体にぴったりと合ったスーツは、それだけで「できる人」という印象を与えます。
色は濃紺が基本です。
一口に紺色(ネイビー)といっても、非常にたくさんの種類があります。
生地の色だけでなく、織り方や素材の違いによっても、印象がかなり異なるのです。
注意したいのは、「明るい紺色」です。やや軽い印象を与えてしまうので、控えた方がいいでしょう。
また、ブラックフォーマル・喪服などのブラックスーツをお受験に使い回すことは、おすすめしません。
時々ブラックフォーマルで参加をする方もいらっしゃるようですし、それで不合格、、という事は無いのかもしれませんが、
場合によっては「意識や事前準備が足りない」という判断をされてしまうこともあると思います。
そういう意味でも、濃紺がやはりベストで「安心して」臨める色ということになるでしょう。
以前、とある幼稚園受験雑誌をめくっていたところ、お受験ルールの上で「ありえない!」お受験スーツのコーディネートが提案されていて、心底驚いたことがありましたので少しお話をさせていただきます。
それは若くてスタイリッシュなモデルさんが、全身真っ黒のスーツに高いヒールを履いている写真が載っていたのです。
雑誌に掲載されている情報を頼りにして「全く同じものを着ていれば大丈夫」「旬のスーツはこんな感じもあるんだな」と言うような意識で真似することの危険さを感じました。
そこに完全に抜け落ちているのは、今回繰り返しお伝えしてきた「基本のルール」なのです。
以上、5つのポイントいかがだったでしょうか。
日本のお受験文化は、やや独特なものかもしれませんが、今まで書いてきたような長年培われてきたベーシックなルールがあります。
しかし、お受験スーツを買う方も、スーツ以上に大切なお受験の準備がありますし、専門家ではありませんのでそういうルールに詳しすぎる必要はありません。ぜひ5つのポイントを参考にしてみてください。
面接などの短時間で判断をされてしまうお受験では、後で「失敗したな」と思わないように、安心できる服装で臨む事が重要だという事は言えると思います。
当店のお受験スーツは、服装選びで必要以上に悩むようなことがないよう、ルールやマナーを考慮して造られています。
いろいろなスーツをご覧いただき、自分に一番似合う1着を見つけることができたら嬉しく思います。